セントリコン・システム*とは?
「セントリコン・システム」は、アメリカのダウ・アグロサイエンス社が開発した新発想の防除工法。シロアリの習性を利用し、巣ごと退治するシステムで、2000年7月、米国政府が制定する「環境に優しい化学」分野における最高の栄誉とされる“2000年米国環境栄誉賞”を受賞しました。これまでの薬剤処理に対して極めて微量の活性成分でシロアリを巣ごと根絶できる「人と環境に優しい」画期的なシステムです。
シロアリの習性を利用して、巣ごと退治。
シロアリは新たな餌場を見つけると、フェロモンを出し、仲間を誘導する習性があります。セントリコン・システムはこの習性を利用。シロアリが好むように調整した薬剤を使用し、つぎつぎと薬剤を摂取させます。コロニー(巣)のシロアリ全体に薬剤が行きわたることによりシロアリを巣ごと壊滅させる画期的な防除法です。
ご家族やペット、周辺環境にも安心。
シロアリの活動が認められない間は薬剤を全く使用しません。定期点検の時にシロアリがみつかれば、シロアリの検知されたステーションにのみ薬剤を投与します。薬剤は特殊な容器に納めて地面に埋め込まれますので、人やペットが薬剤に触れる可能性はほとんどありません。薬剤の使用量も、1つのコロニ-を駆除するのに多くても約1gとごく微量。従来の工法と較べて、1/1500~1/2000以下です。また使用済みの薬剤は、厳密な管理のもとに回収しますので安心です。
ゆっくり効くから、しっかり根絶。
シロアリには、近くで仲間が死んだりすると、その原因となる危険を回避する警戒能力(忌避性)があります。しかし、このシステムで使用する脱皮阻害剤ヘキサフルムロン、ノヴァフルムロンは、脱皮の時期がきて効果(遅効性)を発揮するので、餌場にきた働きアリに忌避行動をとらせることがありません。そのため、薬剤の効果が巣の中に行きわたり、巣を完全に根絶することができます。
セントリコン・システムのながれ
- 1セントリコンステーション設置
床下や屋根裏、家の周りなどシロアリによる喰害状況や活動範囲をあらかじめ調査。その上で餌木の入った特殊容器(ステーション)を設置します。
- 2モニタリング
セントリコンステーションに納めたモニタリングデバイス(餌木)を定期的に点検して、シロアリの存在や喰害の有無などを確認します。
- 3ベイティング
シロアリの存在を確認したら、餌のように調製した薬剤が入ったベイトカップを設置。シロアリのほとんどが薬剤を摂取して、数カ月でコロニー全体が死滅します。
- 4再モニタリング
シロアリの死滅後も再モニタリングを行い、新たな侵入がないか引き続き監視。侵入があると、すぐにベイティングに移行、駆除します。
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世界中で注目されている
セントリコン・システム
「ホワイトハウス」やニューヨークの「自由の女神」、パリのシャンゼリゼ通りの並木にもセントリコン・システムは採用されてます。日本では、歴史的財産、徳川紀州家菩提寺「長保寺」で採用されています。
セントリコン・システムによる
シロアリ防除スケジュール
4月前に施工を開始すれば、夏期にコロニー(巣)死滅へ。暖かくなると活動を始めるシロアリ。セントリコン・システムは活動の最盛期の前に施工を開始するのが最も効果的です。お早めにご相談ください。