シロアリの種類と生態
シロアリはアリと外見がよく似ていますが、分類学上では全く別の種類で、むしろゴキブリに近い種類の昆虫です。
種類もさまざまで世界には約2,000種類あるといわれていますが、日本に生息するのは10数種類。その中でも住宅に被害を及ぼす主な種類は「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。特にイエシロアリは世界中のシロアリの中でも、最も加害が激しく、木造ばかりでなく、コンクリート造の建築物、立木に対しても被害を及ぼします。
兵アリ3.5〜6.0mm
【 ヤマトシロアリ 】
土の中や湿った多湿な環境を好み、被害は床下に多い。暑さに弱く、盛夏は涼しい場所へ巣ごと移動する。頭形は楕円形。
兵アリ4.5〜6.5mm
【 イエシロアリ 】
大きな巣を建物内や地下に作り、蟻道で餌場（加害場所）とつなげる。水を運ぶ能力があるため、被害が激しい。頭形は卵型。
ヤマトシロアリと
イエシロアリの分布図
- ヤマトシロアリ
- 北海道の北部を除く日本全国に生息。4月中旬〜5月にかけて日中、特に雨上がりの蒸し暑い昼間に巣から羽アリが飛び出します。
- イエシロアリ
- 千葉県以西の温暖な沿岸地域を中心に生息。6月〜7月の蒸し暑い日の夕方から夜間に多く羽アリが飛び出します。
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| ヤマトシロアリ 【 Yamato termite 】 |
イエシロアリ 【 Ie termite 】 |
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| 粘土分の多い植質土 | 好む土質 | 砂質土壌 |
| 1万匹〜5万匹 | 1巣内の頭数 | 10万匹〜50万匹 |
| 水周り中心 | 被害部分 | 地上から上方、 屋根裏まで |
| 4.5〜7.5mm | 羽アリ体長 | 6.5〜8.5mm |
| 4月中旬〜5月中旬 | 飛び立つ時期 | 6月〜7月 |
| 粘液は出さない | 特 長 | 白色の粘液を出す |